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コラム

キッチン

キッチンの排水トラップを外すと流れる?流れが悪い原因と対処法を解説!

キッチンの排水溝は、使い続けるうちに流れが悪くなりますが、その原因のひとつとして排水トラップに溜まったゴミや汚れが挙げられます。

この記事では、キッチンの排水トラップがどのように機能しているのか、そして流れが悪い原因や対処法を解説します。

キッチンの流れが悪くなった場合は、ぜひ参考にしてみてください。

 

キッチンの排水溝にあるトラップの仕組みについて

キッチンに設置されている排水トラップには、さまざまな種類があります。

ここでは、排水トラップの仕組みや役割、そして種類について詳しく解説します。

 

トラップの役割とは?

排水トラップは、洗面台やキッチンシンク下などに見られる、特定の形状をした水道管部分です。

この部分に水が溜まることで、下水道からのガスや臭い、衛生害虫の室内侵入を防ぐ「封水(ふうすい)」機能を果たします。

排水トラップの種類や構造はさまざまですが、基本的に封水機能は同じです。

日常的にキッチンに水を流していると一定の水が溜まりますが、長期間水に流さず放置してしまうと封水切れとなります。

水を流していないキッチンから悪臭がする場合は、ワントラップの封水がなくなっていることが原因のひとつになります。

 

トラップの種類

排水トラップには、主に以下の5つの種類があります。

自分の家の排水トラップがどのトラップなのか確認してみてください。

 

排水溝のトラップの種類

  • ●わん型トラップ
  • ●P字型トラップ
  • ●S字型トラップ
  • ●U字型トラップ
  • ●ドラム型トラップ

 

それぞれのトラップの特徴について詳しくみていきましょう。

 

わん型トラップ

わん型トラップは、その名の通り、お椀の形をした排水口に組み込まれたタイプのトラップです。

排水口と排水管を繋ぐ円筒が差し込まれており、円筒と排水口の間には水が溜まることでドーナツ状の封水空間を作り出します。

この空間の上には、わん型トラップがフタのようにかぶさる構造です。

水が流れると封水と合流し、水位が上がることで自然に排水管へと溢れて流れます。

このシンプルな構造は、小さなゴミや油分の流出も防ぎつつ臭いの逆流を防ぐ役割を果たすのです。

 

P字型トラップ

P字型トラップは、形状が「P」の字に似ていることから名付けられています。

排水口から水が注がれるたびに、カーブした部分に溜まっている封水が排水管へと流れます。

このタイプのトラップは床に排水管が通らないため、キッチン、洗面所、トイレ、浴室などさまざまな場所に適用可能です。

 

S字型トラップ

S字型トラップは、その形状が「S」の字を描くように設計されており、二重のカーブを利用して封水機能を果たします。

床から排水管が垂直に抜ける設計の場所に適しているトラップです。

S字型の独特な形状は、ガスや臭いの逆流を効果的に防ぐことが可能ですが、その複雑な構造から清掃は難しいため、業者に依頼すると良いでしょう。

 

U字型トラップ

U字型トラップは、P字型トラップと同様に壁に垂直に抜ける設計ですが、水の流れる方向が横向きとなるのが特徴です。

このトラップは主に屋外の水道管との接続部分に使用され、トラップ部分の底に小さなゴミが溜まりやすいのが大きなデメリットです。

しかし、そのシンプルな形状は水の流れをスムーズにし、効果的に封水としての役割を発揮します。

 

ドラム型トラップ

ドラム型トラップは、排水管の倍以上のサイズを持つドラム型タンクによって封水を形成するタイプです。

このトラップは、破封が起きにくく、長期間にわたる効果的な臭いやガスの遮断が可能です。

一方で、沈殿物が溜まりやすく、定期的な清掃が必要となります。

大規模な厨房や清掃用途など、大量の水や汚れが流れる場所に適したタイプのトラップです。

 

水が流れない原因

キッチンの水の流れが悪いのは主に以下の3つの原因が挙げられます。

 

水が流れない原因

  • ●シンクのゴミ受けが汚れている
  • ●排水トラップにゴミや汚れが溜まっている
  • ●排水管自体が汚れている

 

それぞれ詳しく解説します。

 

シンクのゴミ受けが汚れている

シンクのゴミ受けにおける汚れは、食べ物のカスや油脂、その他小さなゴミが積み重なって形成されます。

これらが蓄積することで、水の通り道が徐々に狭まり水が流れる箇所を完全に塞いでしまいます。

また、汚れが固まってしまうとさらに排水を妨げる要因となり、水の流れを大きく阻害します。

 

排水トラップにゴミや汚れが溜まっている

排水トラップ内部にゴミや汚れが溜まってしまうことは、水の流れが悪くなる大きな原因です。

排水トラップは、下水からの不快な臭いやガス、害虫の逆流を防ぐために水を溜めておく役割があります。

溜まったゴミや汚れによってその機能が低下し、排水の流れを悪化させて悪臭など衛生的な問題を引き起こすこともあります。

食べ残しのカスや生ごみなどを、排水口に直接流している方は注意が必要です。

 

排水管自体が汚れている

排水管自体が汚れている場合も水が流れない大きな原因です。

料理をしていて生じる油脂は、排水管を流れる際に冷えて固まり食品カスと結びついて管の内壁に付着します。

時間が経過すると共に排水管の内径を狭めることで水の流れを妨げ、最終的にはつまりを引き起こす原因となります。

さらに、排水管をメンテナンスする際の点検口である「排水桝」に侵入した植物の根も排水の流れを悪くする大きな原因です。

普段は清掃やメンテナンスを行わない箇所のため、つまりを起こしやすく流れが悪くなってしまいます。

 

排水の流れが悪い時の対処法

排水の流れが悪くなるとキッチンで作業ができないだけではなく、不快な臭いや衛生問題を引き起こします。

排水の流れが悪いと感じたら、以下のような方法で対処してみましょう。

 

排水の流れが悪い時の対処法

  • ●排水トラップを取り外しきれいにする
  • ●お湯とタオルを使用する
  • ●塩素系の漂白剤を使用する
  • ●パイプクリーナーを使用する
  • ●重曹とクエン酸(酢)を使用する
  • ●ワイヤーブラシを使用する

 

それぞれ詳しく解説します。

 

排水トラップを取り外しきれいにする

排水トラップの定期的な清掃は、排水の流れを良好に保つために不可欠です。

ゴミや油脂がトラップに溜まると、水の流れが妨げられ排水溝がたまる原因となります。

清掃作業を行う際は、まず手袋を着用して衛生的に作業を進めましょう。

トラップを慎重に取り外し、温水と中性洗剤を使用して内部の汚れを洗い流します。

頑固な汚れには、柔らかいブラシを使って擦り取ると効果的です。

この作業を定期的に行うことで、排水溝の水の流れが良くなるだけではなく、キッチンの清潔感を維持することできます。

 

お湯とタオルを使用する

お湯を使用することで排水管内の油脂を溶かして水の流れを改善できます。

60℃程度でお湯をゆっくりと排水口に注ぎ、その後熱いタオルを排水口に数分間押し当てましょう。

これにより、熱が排水管に伝わり内部の油脂が溶けやすいです。

この作業を4回〜5回程度で繰り返すことで、排水管内の油脂が効率的に溶け水の流れが良くなります。

 

塩素系の漂白剤を使用する

塩素系漂白剤は、中性洗剤だけでは取り除けない頑固な汚れや菌を分解するのに非常に効果的です。

特に、食べ物のカスやぬめりで汚れてつまった排水トラップの清掃には、塩素系漂白剤が推奨されます。

塩素系漂白剤を使用する前は必ずマスクとゴム手袋を着用し、十分な換気を行うことが重要です。

これにより、塩素系漂白剤の独特な臭いによる不快感や健康への影響を防ぐことができます。

使用方法は簡単で、排水口のフタとゴミ受け皿を取り外し、塩素系漂白剤を直接汚れにかけましょう。

製品の指示に従って30分ほど放置してから水をたっぷりと流して汚れと漂白剤をしっかりと洗い流します。

また、排水溝のフタとゴミ受けにも使用できるので、バケツなどにつけ置きしてくと良いでしょう。

 

パイプクリーナーを使用する

パイプクリーナーはさまざまな種類が販売されていますが、真空式のパイプクリーナーを利用することで水の流れが改善できます。

操作が簡単で即効性があり、特に家庭用としての利便性が高いです。

使用する際は、クリーナーのハンドルを持ち、ラバー部分を排水口にしっかりと密着させましょう。

次に、ハンドルを引き上げた後に力強く押し込むことで、排水管内の圧力を変化させ、つまりを除去します。

この作業を流れが改善されるまで繰り返すことで、流れの改善が期待できます。

真空式パイプクリーナーは、通販サイトやホームセンターで手軽に購入することが可能です。

家庭での緊急時や定期的なメンテナンスにひとつ持っておくと、排水トラブルに迅速に対応できるでしょう。

 

重曹とクエン酸(酢)を使用する

重曹とクエン酸(またはお酢)を使用することで、水の流れを改善することができます。

重曹とクエン酸を使った方法は、まず、排水口のゴミを取り除き軽く水で濡らしましょう。

その上に均等に重曹を振りかけた後、クエン酸またはお酢を注いで重曹が泡立つのを待ちます。

重曹が泡立っていると、両成分が反応して汚れを分解している証拠です。

泡立ちが発生してから1〜2時間ぐらい放置した後に、50℃程度のお湯を排水口に流し込みます。

最後に、ゴム手袋を着用した状態でスポンジやブラシを使って、残った汚れをきれいに洗い流しましょう。

 

ワイヤーブラシを使用する

ワイヤーブラシは、排水口の奥深くにある頑固なつまりや汚れを物理的に除去するのに適した道具です。

ブラシを排水口に挿入し、回転させたり上下に動かしたりして内壁に付着した汚れをかき出します。

スムーズに進むようになったら、ワイヤーブラシを取り出して水を流して確認しましょう。

 

排水の流れを解消する際の注意点

排水トラップや排水管を誤った方法で掃除すると、損傷したり状況がさらに悪化したりします。

そのようなトラブルを起こさないためにも、排水の流れを解説する際は以下の4つの点に注意しましょう。

 

排水の流れを解消する際の注意点

  • ●強引に排水溝の奥まで掃除しない
  • ●排水場にものを落とさないようにする
  • ●他の薬品と混ぜない
  • ●熱すぎるお湯は流さない

 

それぞれ詳しく解説します。

 

強引に排水溝の奥まで掃除しない

排水溝の奥まで無理に掃除しようとする行為は排水管を傷つけたり、つまりをさらに悪化させたりする可能性があります。

掃除する際は、適切な道具を使い優しく適度な力で行うようにしましょう。

また、基本的に排水管の掃除ではパイプクリーナーを使い、見える範囲をブラシで軽く擦る程度でしておくと良いです。

 

排水場にものを落とさないようにする

排水溝やトラップを掃除する際には、注意深く作業を進めることが重要です。

小さな部品や掃除用具が誤って排水管内に落下すると、それらがつまりの原因となり取り除くことが困難になることがあります。

作業を始める前に、排水溝の周囲を整理し物が落ちないように気を配りましょう。

しっかりと周りを確認し、適切な方法で作業することで大きなトラブルを避けることができます。

 

他の薬品と混ぜない

排水口用のクリーナーや洗剤を他の薬品と混ぜないようにしましょう。

異なる成分が反応し合うことで有害なガスが発生するおそれがあり、健康被害となることがあります。

使用する際は、それぞれの薬品の指示に従い安全に配慮した使用方法を守ることが大切です。

また、換気扇をつけたり窓をできるだけ開けておいたりして、適切な換気も行っておきましょう。

 

熱すぎるお湯は流さない

極端に熱いお湯を排水溝に流し込むと、排水管や排水トラップの材質によっては損傷を与えることがあります。

特にプラスチック製の部品は変形や破損のリスクが非常に高いです。

お湯で流す際は、50℃程度のお湯を使用し、排水管や排水トラップにダメージを与えないようにしましょう。

 

排水が流れにくくならないための予防策

ここでは、排水が流れにくくならないための予防策を4つ紹介します。

以下の方法を意識しながらキッチンを利用すると良いでしょう。

 

排水が流れにくくならないための予防策

  • ●毎回トラップをきれいに掃除する
  • ●食器を水で流す前に油を取る
  • ●水切りネットをつけておく
  • ●定期的にパイプクリーナーや洗剤を使う

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

毎回トラップをきれいに掃除する

排水トラップは、食べ物のカスや油、小さなゴミなどが蓄積しやすい場所です。

これらが排水溝トラップに溜まることで排水の流れを悪くする主な原因となります。

トラップを定期的に掃除することで、つまりを防ぎ排水の流れをスムーズに保つことが可能です。

さらに、汚れやカスを細かく取り除くことで、臭いの原因となるバクテリアの繁殖も防ぐことができます。

 

食器を水で流す前に油を取る

キッチンの排水のつまりの多くは、食器に付着した油が原因で発生します。

油は水に溶けにくく、排水管内に蓄積しやすいため流れを妨げる大きな要因です。

食器を水で洗う前に、できるだけ油を拭き取るか油を吸収する紙などを使用して取り除くようにしましょう。

この習慣を取り入れることで、排水管内の油の蓄積を大幅に減らすことができます。

 

水切りネットをつけておく

水切りネットは、排水溝に入る小さな物質を捕捉する簡単で効果的な方法です。

食べ物のカスや小さなゴミを捕まえることで、排水管内で詰まりを引き起こすのを防ぎます。

水切りネットは、使用後に簡単に取り替えることができ、キッチンの衛生状態を向上させることにもつながります。

100円均一やホームセンター、スーパーなどでも購入できるため、常に常備しておくと良いでしょう。

 

定期的にパイプクリーナーや洗剤を使う

排水管内の汚れや油脂を定期的に清掃するために、パイプクリーナーや専用の洗剤を使用することが非常に効果的です。

これらの製品は、排水管内部の蓄積物を分解し流れを改善するための成分が含まれています。

使用する際は製品の指示に従い、安全に注意しながら適切な使用方法で使うようにしましょう。

これらの製品も薬局やホームセンターなどで気軽に購入できるため、ひとつは用意しておくと良いです。

 

排水溝のトラップは自分で交換できる?

排水トラップが古過ぎたり、ひび割れなど壊れてしまったりした場合は交換が費用です。

しかし、自分で交換できるかどうかは、トラップの種類や設置状況によって異なります。

ここでは、自分で交換可能な場合と自分で交換や対処が難しい場合について解説します。

 

種類によっては交換可能

排水トラップは、種類によって自分で交換できるタイプとできないタイプがあります。

わん型トラップは、構造が比較的単純であり基本的な工具があれば自分で交換作業を行うことが可能です。

簡単に取り外しと取り付けができる設計になっており、適切な手順に従って作業を行えば数分程度で交換できます。

作業を始める前に、新しいトラップと必要な工具を準備し、古いトラップの取り外し方やサイズを把握しておくことが重要です。

交換する場合の費用は、トラップの購入費用と必要な工具の代金を含めて、約5,000円からが目安となります。

ホームセンターやネットでも購入できるため、サイズを測ってから購入しましょう。

 

交換や対処が難しい場合は業者依頼がおすすめ

自分で排水トラップの交換や対処が難しい場合は、専門業者に依頼しましょう。

専門業者に依頼することで、安全かつ確実に問題を解決できるだけでなく時間やコストを節約することも可能です。

ここでは、業者を選ぶポイントや料金相場、作業にかかる時間について解説します。

業者を選ぶ際の参考にしてください。

 

業者選びのポイント

排水トラップの交換を業者に依頼する場合は、その業者の実績を重視することが重要です。

SNSや評判サイトで実際の利用者の声をチェックすることで、その業者のサービス品質を把握することが可能です。

良い口コミや評判が多い業者は、信頼できますが、悪い口コミや評判が多い業者はできるだけ避けましょう。

また、見積もりをとる際に明確な料金体系を説明しながら提示してくれるかも業者選びの大切なポイントとなります。

信頼できる業者は、サービス内容だけではなく料金体系などさまざま疑問に対して丁寧に答え、不明点を解消してくれます。

曖昧な回答や、説明が不足している業者もトラブルになる可能性があるため、極力避けるようにしましょう。

 

作業に必要な時間

排水トラップの交換作業には、30分から1時間程度が必要です。

しかし、交換するトラップの種類や作業内容によっては、さらに長くなる可能性もあります。

排水管自体の修理や追加で必要な作業が生じた場合は、数時間かかることも珍しくはありません。

そのため、業者に依頼する際は金額の確認だけではなく、作業の所要時間もあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

作業時間を把握しておくことで、スムーズな業者対応が可能となります。

 

まとめ

この記事では、キッチンの排水トラップの役割や流れが悪い原因、その対処法について詳しく解説しました。

キッチンの排水トラップは、不快な臭いや害虫の侵入を防いだり、ゴミや汚れの蓄積を防いだりするために非常に重要です。

そのため、排水トラップの定期的な清掃はキッチンを清潔に保つ上で欠かせない作業です。

排水の流れが悪い場合は、適切な対処法を試みることで多くの場合解決可能です。

しかし、対処が厳しい場合は、適切な知識と技術を持った専門業者に依頼することが賢明です。

専門業者に依頼することで、安全かつ確実に対処してもらえます。

かながわ水道職人」では、横浜市を中心に排水溝やトイレのつまり、蛇口の水漏れなど日常生活におけるさまざまな水トラブルに対応しています。

また、24時間365日、迅速に対応できる体制を整えているため、いつでも依頼可能です。

さらに、技術力だけでなく、接客マナーや専門知識の向上にも努めており多くの利用者から高い評価も得ています。

キッチンやその他水回りでお困りの方はぜひ一度「かながわ水道職人」に相談してみてはいかがでしょうか。

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